
『貧乏物語』十の三 皆が一生懸命に…
現代語訳 皆が一生懸命になって、一国の生産力をできるだけ有効に活用しようとまじめに考えれば、従来の経済組織は、自然と改造されねばならない。...
河上肇先生の評論『貧乏物語』の現代日本語訳です。
現代語訳 皆が一生懸命になって、一国の生産力をできるだけ有効に活用しようとまじめに考えれば、従来の経済組織は、自然と改造されねばならない。...
現代語訳 ところで話は変わるが、1889年にロンドンの造船所で、労働者が一斉にストライキを起こして世間を騒がしたことがある。ところがこれら...
現代語訳 レーン氏の企てた理想国の建設は、前回述べたような経過で着々と進行し、ついに12,000円〔3,740万円〕を投じて、600トン※...
現代語訳 人と境遇との間には、因果の相互的関係がある。すなわち人は境遇を造り、境遇もまた人を造る。しかしどちらが元かと言えば、境遇は末で人...
現代語訳 さて私がここでマルクスを持ち出したのは、彼が唯物史観または経済的社会観という、有名な一学説の提唱者だからだ。彼が1859年に公刊...
現代語訳 私は上編で、今日多数の人々が貧乏線以下に沈んでいる様子を述べた。これらの人々は孟子の言う、財産がない者のうちでもとりわけ貧乏な者...
現代語訳 わが国でも、すでに230年前に『金銀万能丸』が出ている。つまりは社会組織そのものが、すでに利己心是認の原則を採っている。誰でもう...
現代語訳 さんらんの翡翠(ひすい)の玉の上におく つゆりょうらんの秋はきにけり 秋ふかみこごしく雨の注げばか こころさぶしえとどまりしら...
現代語訳 考えてみると、現在起こさなければならない事業で、ただ資金がないために放棄されているものはたくさんある。手近な例を言えば、農業の改...
現代語訳 さてここまで論じてきたなら、私はぜいたくと必要との区別を、誤解のないようにしておかなければならない。何をぜいたくというか、今まで...