
『貧乏物語』五の一 以上で私は…
現代語訳 中編 どうして多くの人が貧乏しているのか 以上で私はこの物語の上編を終え、これより中編に入る。冬も近く、虫の声が忙しい夕べだ。...
河上肇先生の評論『貧乏物語』の現代日本語訳です。
現代語訳 中編 どうして多くの人が貧乏しているのか 以上で私はこの物語の上編を終え、これより中編に入る。冬も近く、虫の声が忙しい夕べだ。...
現代語訳 きょうはきのうの葉切り蟻※の話の続きである。 この蟻が木の葉を切っては、盛んに自分の巣に持ち運びしているというベーツ氏の観...
現代語訳 加藤内閣ができるはずと聞いていたのが、急に寺内内閣が成立しそうだ※1という話なので、ふだん当面の時事には無関心のこの物語の筆者も...
現代語訳 同じような話が重なるので面白くないが、物語を進めるために、今一つ似通ったお話をしなければならない。それは今よりわずかに5年前、1...
現代語訳 人間が、ほかの動物と比較できないほどの経済的発達を遂げた根本原因が、果たして私の言うように、道具の発明にあるなら、近代にその道具...
現代語訳 私は先に機械のことを述べ、今日では機械の発明によって、仕事の種類によっては、我々の生産力が数千倍数万倍に増加したことを説いた。そ...
現代語訳 道具の発明によって、鳥やケモノのレベルから抜け出せた人間が、機械の発明された今日、なお貧苦困窮から抜け出せないのは、一応は不思議...
現代語訳 考えてみれば、生活必需品に対するわれわれの需要には、自然と一定の制限がある。かつて皆川淇園(みながわきえん)はこう言った。お酒を...
現代語訳 以上はただ話をわかりやすく言っただけのもので、実際の社会はきわめて複雑だ。ただし要するに今日の経済組織の下では、物を造り出すこと...
現代語訳 私は前回、縁の遠い英国の靴製造業の話を持ち出して、しばらく問題を当面の日本から遠ざけておいたが、実は手近な所にも、同じように明瞭...