『貧乏物語』一の一 驚くべきは…
現代語訳 上編 どれほど多くの人が貧乏しているか 驚くべきは、現代の文明国における多数人の貧乏である。一昨昨年(1913年)公にされたア...
河上肇先生の評論『貧乏物語』の現代日本語訳です。
現代語訳 上編 どれほど多くの人が貧乏しているか 驚くべきは、現代の文明国における多数人の貧乏である。一昨昨年(1913年)公にされたア...
現代語訳 考えてみれば、人間に大切なものは3つある。その1つは肉体であり、その2は知能であり、その3は精神だ。だから人間の理想的生活といえ...
現代語訳 西洋と日本では、気候風土が同じではない。また西洋人と日本人では、人種体質も異なる。だから一概には決めにくいが、前回述べたような方...
現代語訳 私はすでに、貧乏線を説明し、3つめの貧乏人についても一応は説明した。しかし、まだその話を続けなければならない。というのは、貧乏線...
現代語訳 私のいう貧乏人の意味は、前数回ですでに説明した。ではその基準にもとづき、今日の文明諸国で、このような貧乏人が、はたしてどれだけい...
現代語訳 今日の英国に、いかに多くの貧乏人がいるかという事は、私がすでに前回に述べたとおりだ。今このような多数の貧乏人が生じる根本原因はし...
現代語訳 貧乏人が多いのは英国ばかりではない。英米独仏その他の諸国、国により多少事情の相違があっても、大体はいずれも貧乏人の多い国である。...
現代語訳 故石川啄木氏※1は はたらけど はたらけどなおわがくらし楽にならざり じっと手を見る と歌ったが、今日の文明国にこのよう...
現代語訳 五条河原の乞食の話は、話ぶりがあまりに巧みなので、ついそのまま転載させてもらう気になった。もし私の記憶が間違っていなければ、かの...
現代語訳 ちょうど南ア戦争の終わる少し前、1902年の初めに、英国のフレデリック・モーリス陸軍少将※1は、『コンテンポラリー・レビュー』と...